外観



外観の大きな特徴は、上部に向かって翼を広げるように斜めにせり出した外壁のラインです。
このデザインは、単なる造形ではなく、周辺環境との関係性にも配慮したものです。
上階を外側へ広げることで、道路側に視覚的なゆとりを生み出し、建物の圧迫感をやわらげています。
限られた都市空間の中でも、開放的な印象を感じられるよう工夫しました。



また、凹凸のあるファサードは、空を切り取るフレームのような役割を果たし、
時間の移ろいとともに変化する光と影が、コンクリートの表情に豊かさを与えます。

エントランス

エントランスは、過度な装飾を削ぎ落とし、素材そのものが持つ質感と光の陰影だけで構成された、極めてミニマルな空間です。

階段


コンクリートは無機質で冷たい印象になりがちな素材でありながら、緻密な施工精度と光の演出によって、
落ち着きを感じさせる静寂な空気を生み出しています。
都会の喧騒から離れ、プライベートな居室へと気持ちを切り替えるための、心を整える空間として設計しました。
居室

一面に施された打ち放しコンクリートの壁面は、マットで静謐なグレーのグラデーションを描き、無機質ならではの美しさを際立たせます。
そこに、温かみのある木目調のフローリングを組み合わせることで、ほどよいコントラストをつくり、空間に柔らかさを添えました。
引き締まった印象の中にも、心地よく過ごせる落ち着きのある居室としています。










